未来の自分を具体的にイメージする

いまあなたは目標を持って、勉強やスポーツに励んでいると思いますが、その先に何がありますか。例えば、具体的な数字を目標としていたとして、それを達成した時にあなたに返ってくるものはなんですか。続きを読みながら、一緒に考えていきましょう。

 「行きたい大学は決まっているけど、なんかスイッチが入らないんです。」突然、ある生徒からこんな相談を受けました。その生徒が努力をしていないかというと、そんなことはありません。以前よりも自習の時間が増え、テストの点も上がり、自分の目標を達成することが出来ていました。それでも、本人の中では「もっと出来る」という気持ちがありながら、本気になれていない自分にも直面していたわけです。そこで、この生徒にこう問いかけました。「その大学に行って、したいことはイメージ出来てる?」と。すると、生徒は「出来ていない」と、「それならその大学のキャンパスにいってその大学の学生として、4年という期間限定の大学生活をどのように過ごしたいか、想像してごらん。そして、それを毎日書き出してごらん」と返しました。

人は目標だけがあっても、頑張り続けることはできません。ましてや、自分の限界以上に頑張ることはもっと難しいです。では、何が必要か。その努力の先で掴めるものが明確に見えていることです。もっと具体的に言うならば、努力を続けてでも「なりたい」と思える自分が必要です。これをより具体的にイメージ出来ることが、努力を続ける上で非常に重要です。

きっとあなたにも憧れや理想の自分があると思います。ただ、それはとてもぼんやりしていませんか。例えば、大学生活は4年です。僕は人生に1度しか訪れない、その期間限定の時間を楽しく過ごしてほしいです。しかし、ぼんやりとしたままでは、楽しく過ごせるかは運任せです。自分の大事な時間を運任せにしてしまっていいのでしょうか。自分の意志で楽しくすることができた方が良くないですか。

僕はそのように考えているので、自分の未来を具体的にイメージすることは、誰もがするべきだと思います。ただ、それはあなたの未来です。毎日5分でも良いので、あなた自身で考えてください。今までやってきていないと思うので、最初はとても難しいと感じるかもしれません。しかし、続けていけばどんどん具体的になっていきます。

そして、それが必ずあなたにとっての最高のモチベーションになります。なぜなら、「なりたい」って思える自分が決まっているのに頑張れないってことは、自分から幸せな未来を手放して、不幸な未来へ進むことになるからです。それが目に見えた状態で、不幸に突き進む人は、きっといないと思います。しかし、未来の自分が見えていないってことは、知らず知らずのうちに不幸に向かっている可能性があるわけです。

最後になりますが、未来の「なりたい」自分を思い描く重要性は伝わったでしょうか。やっていく中で「なりたい」自分が変わっていくことは構わないので、さっそく今からペンを持ってイメージしてみてください。その瞬間から、未来が変わっていきます。