こんにちは。教務スタッフの櫻井です。今回は、挫折を感じた時の振舞い方について、あるアメリカンフットボールのコーチが選手に向けた手紙を紹介しながら、考えていきたいと思います。以下は、手紙の文面の抜粋です。
「打ち負かされる事自体は、何も恥じるべき事ではない。 打ち負かされたまま、立ち上がろうとせずにいる事が恥じるべき事なのである。(中略)諸君等が常に自分に問うべき事は、打ちのめされた後、自分は何をしようとしているのか?という事である。不平を言って自分を情けなく思うのか、それとも闘志を燃やし再び立ち向かって行くのか、という事である。
打ちのめされた事が無い選手等、かつて存在した事は無い。ただ一流の選手はあらゆる努力を払い速やかに立ち上がろうと努める。並の選手は少しばかり立ち上がるのが遅い、そして敗者はいつまでもグラウンドに横たわったままである。」
そして、この手紙の中には、人生で多くの挫折を経験しながらも、その挫折から勇気を持って這い上がる続けた偉大な男として、アブラハム・リンカーンを紹介しています。リンカーンは約30年の中で、失業し、婚約者を失い、会社を倒産させ、精神病にかかり、政治家として6度も落選しています。
想像してみてください。もし自分が同じ立場だったら、そんな状況に対して諦めることをなく、自分を信じて、努力を重ねることができますか。それとも、自分にはもう無理だと諦めてしまいますか。ちなみにですが、リンカーンはその後アメリカの第16代大統領になりました。
ここで、もう一度手紙の文面を読み直してみましょう。どんなに深刻な辛い状況でも、その時の自分に出来るベストの努力を続けることができるのか。そして、自分なら出来ると信じ続けること。それらが人間の成長の大きな差になるのではないでしょうか。
そして、もう1つ大事なことは、変えることのできない現実を嘆くのではなく、変えられる未来に目を向けること。そして、未来を変えるために努力すること。これもまた大事な考え方だと思います。
歴史上の偉人の人生を知ると、そこから学べることがたくさんあると思います。もし好きな偉人などがいれば、教科書だけではなく、自分で調べてみてください。きっと自分の人生がより良いものになるヒントがあるでしょう。