みなさん、こんにちは!スタッフの井上です。期末試験が終わった学校も多いのではないでしょうか。早いもので、もう1学期が終わろうとしています。ということは、夏休みがもう間近!みなさん、この夏の目標はもう決まりましたか?
受験生にとっては、この夏が受験にとって重要な時期となります。「夏は受験の天王山」という言葉があるように、この夏の頑張りが受験の合否を左右するといっても過言ではありません。そして、夏は模試の時期でもあります。模試の目標に向けて努力し、そして、模試の結果を見てさらに努力する。
しかし、この夏の模試は、受験生によっては鬼門となる場合があります。否応なく自分の実力を痛感させられる模試は、受験生にとって楽しいもの、ではありません。どんな結果が出たとしても、「あの問題で点を取りこぼした」「時間配分を間違えた」「まだ履修が追いついていない」など、完璧に上手くいくということは滅多にありません。そうです、多くの場合は、失敗を経験します。
失敗をあまりに強く感じてしまい、何が原因で失敗したか、何が課題なのか、次どうするのか、という思考がフリーズしてしまうと問題です。モチベーションが落ち、次回への対策を講じることをしなければ、それは確かに「失敗」になります。一生懸命努力した結果上手くいかなければ、ショックを感じるのは当然でしょう。ショックを受けるのは本気で取り組んできた証拠なのかも知れません。しかし、目標を諦めたくないのであれば、再び自力で前を向かねばなりません。
失敗に対して過度に落ち込んでしまう生徒さんの多くが、真面目な方が多いように思います。あるいは、これまで大きな挫折の経験が無いとも言える知れません。これまで真面目にコツコツと取り組んできたからこそ、失敗するのは悪いこと、恥ずかしいこと、失敗しないような選択をするのが当たり前、というような認識を無意識的に持っているのかも知れません。
しかし、失敗したということはチャレンジしたということ。失敗の数は、頑張ってきた数です。そして、そこから次へのヒントを得て、生かしていけば良いのです。また、大人の立場としては、失敗を悪いこと・恥ずかしいこと、という認識を持たせないような態度をとる責任があると思っています。子どもたちが、チャレンジしようと思ったとき、失敗を非難されることを恐れて立ち止まるような環境やメッセージを無意識的に発していないか、充分気を付けないといけませんね。
「一度も失敗したことのない人はいないだろう。いるのであれば、それは、何にも挑戦しなかった人だ。」チェレンジの数だけ、失敗があると思います。だから、失敗の多さを誇れば良いのです。トライ&エラーを重ねて、少しずつ成長していきましょう。