大学推薦入試を考える

皆さん、こんにちは!スタッフの井上です。ついに12月がやってきました。あと1ヶ月もすれば勝負の大学入学共通テスト本番を迎えます。今年度は、2023年1月14日(土)・15日(日)の実施です。受験生はもちろんのこと、非受験生も、共通テストの動向を把握するためにぜひ注目して欲しいと思います。

さて、受験の直前期となった今回は、これから大学受験を迎える高1・2年生、あるいは中学3年生向けに、早い時期から知っておいて欲しいことをお伝えしたいと思います。また、ぜひ保護者の皆様にも知っていただいて、高校での学習やその他の活動の指針、中学生の場合には高校選びの指針に役立てていただければと思います。

まずは、一番のポイントは、「推薦入試という選択肢を捨てないでください!!」と言うことです。大学受験は高3になってから、という考え方は、ここ数年の大学受験では全く通用しなくなりました。私立大学は、全国平均的にも各種推薦方式(総合型(旧AO)、公募制、指定校制、付属系列など込み)で入学者定員の50%を超えてきています。このような話をすると、難関校は一般が圧倒的に多くて推薦なんて少ないでしょ、と思われがちなんですが……総入学者のうちに占める各種推薦方式入学者の割合※1についてデータをみてみると、早稲田大学39.9%、MARCHでは法政大学42.3%、中央大学41.7%など、難関私立でも40%程度が推薦入試による入学者となっており、難関校も存外推薦でチャレンジできるということが分かります(もちろん推薦入試による入学者が30%台ほどの大学もありますよ)。

そして、国公立大学も例外ではありません。国公立大学も定員のうち3割を目標に、推薦入試、それも共通テストを課さない公募推薦・総合型推薦などを実施しています。東北大学や筑波大学、岡山大学などは、実際、推薦合格者が多い大学として有名です。

当然、この傾向は東海地域の私立大学についても当てはまってくるわけです。例えば、名古屋にある私大のなかで推薦入試の定員が多い大学を、みなさんご存知ですか?自分が、あるいはお子様が目指している大学は、いったいどのような傾向なのでしょうか。そして、もし推薦の割合が高い大学に行きたいとなった場合、いや、そうでなくても、合格者のおよそ半数を占める推薦枠を初めから捨ててしまうというのは良い戦略といえるでしょうか。

ぜひ、早くから大学受験について考え、1つのチャンスも逃さないように受験情報を収集していきましょう。もちろん、高校での学習を継続してがんばること、評定を維持していくことは、どのような進路選択をするにしても当然重要ですが、大学に行く行かないにかかわらず、早くから自身の将来について考えていくことが大切です。匠グループでは、「高校入試は通過点」というフレーズをよくお話します。高校入試が終わったら、しばらく学習や受験のことから離れて様子見ではなく、高校に入ったらその先に続く次のステージについてまた考えていきましょう、そして、そのことが将来の選択肢を生み出していくことに繋がるという想いです。

早くから将来について考え、ご家庭の中でもぜひそういったお話をしてみてください。