「GRIT;やりぬく力」

みなさんこんにちは!スタッフの井上です。いよいよ夏休みが終わりを迎え、2学期になりましたね。今年の夏は、どんな40日間になりましたか?この夏の努力を、2学期の学校生活・受験対策に活かしていきましょう。

9月になると、大学受験もいよいよ演習期に入ります。総合型選抜をはじめとして各種推薦入試もスタートするとともに、一般入選抜の対策も、過去問演習や2次演習を始めていく時期です。しかし、そういう時期だからこそ受験生は大きく不安を感じるときでもあります。なぜでしょうか。8月まで一生懸命学習をしてきているとはいえ、やはり演習量は足りません。過去問演習や2次演習をしてもまだまだ思うように解けません。冷静に考えれば、当たり前と言えば当たり前なのですが、しかし、受験生はじわじわと不安を感じ始めます。必要以上に焦って、自分の力量を大幅に超えた教材をやたらと演習したり、あるいは、解けないことを避けるように夏にやっていた教材をいつまでも復習したり、良くない行動に走ることもあります。そんな時期にいる皆さんに、今回は成功の秘訣を少しお話したいと思います。

GRIT(グリット)という言葉は聞いたことがありますか?アメリカのペンシルヴァニア大学の心理学者アンジェラ・リー・ダックワース教授が提唱した言葉です。アンジェラ教授は、大学で研究を始める前に、世界有数のコンサルティング会社マッキンゼーに務め、そのあとニューヨークの公立中学の数学教師をしていました。少し特殊な経歴をお持ちですね。さて、アンジェラ教授が数学の先生をしていた頃、成績優秀な学生の共通点は、必ずしも知能指数(頭の良さ)や生活水準(家庭環境など)ではないことに気づきました。その事実を不思議に思い大学で研究を続けた結果、ごく単純な事実が明らかになりました。アンジェラ教授は、成功する人の共通点を「GRIT;やりぬく力」であると結論付けたのです。

実際に、生徒たちの知能指数とGRITをそれぞれ測り、そのうえで英単語のテストを実施したところ、GRITのスコアが高い生徒の成績が良いことが明らかになっています。さらに興味深い点は、知能指数は高いもののGRITが低い生徒の成績は良くなかったという点です。つまり、頭が良くてもGRIT(やりぬく力)が低いと、良い結果が出せないということです。

また、この事実は、学習だけでなくスポーツ・ビジネス・芸術など、あらゆる領域の成功者に当てはまるということも言われています。生徒も皆さんは、将来さまざまなキャリアに進むことになると思いますが、学生の今、GRIT(やりぬく力)を鍛えておけば、どのような道でも生かせる力になるでしょう。

粘り強さ、やり抜く力なんて、目新しい概念でもないので「そんなこと当たり前じゃないか」と思った人もいたかも知れません。しかし、そう思う人こそ、やり抜くことの本当の大切さにまだ気づいていないかも知れませんよ。当たり前のことでも、結果につながるまで続けていくことは非常に大変で、頭で理解していても実践することは難しいものです。小さなことからでもGRITは育てることができます。みなさんも日々意識して取り組んでみてはいかがでしょうか。