思い込みに縛られていることに気付こう!

こんにちは!スタッフの南です。中学生、高校生のみなさんはちょうど1学期の中間テストの時期ですね。もう試験が終わった人もいれば、ちょうどテスト期間真っ最中の人もいるかもしれませんね。学校の定期テストは、受験という大きな山を登頂するためのトレーニングの場でもあります。「目標設定→計画→実行→振り返り→改善」のような流れが、成果を出すためには重要だと言われています。やみくもにテスト勉強をするのではなく、「狙って結果を出す」ということを目標にしてテストに臨みましょう!

さて、今回は「人は良くも悪くも思い込みに縛られながら生きている」という話をしたいと思います。よくあるたとえ話に、コップの中のノミの話があります。小さな生物のノミはそのジャンプ力がすさまじく、数十センチの高さまで跳びます。そこで、そのノミに高さ10センチ程度のコップを被せてしばらく放置します。当然、コップの中のノミは天井にぶつかってしまって10センチ以上は跳べません。では、ここでコップを取り除くとノミはどうなるでしょう。この話のオチはもう分かりましたか?ノミは「コップの高さまでしか跳べないんだ」と錯覚し、コップを取り除いたあとも10センチまでしか跳べなくなってしまうのです。(ただし、これはあくまでも心理学のたとえ話です。科学的には何の根拠もないので、誰かに話すときは注意してくださいね!)

では、私たち人間の場合はどうでしょうか。みなさんは自分が思い込みに縛られて生きていると感じることはありますか?私は子どもたちにこの話をするときに次のような問いかけをします。「みなさん自身のことについて質問をするから正直に手を挙げてね。じゃあ、自分って頑固で意地っ張りな性格だって思う人!はい、手を挙げて!」そうすると、大体そこにいる半分かそれ以上の子は手を挙げるんですね。そこで私はこう言うわけです。「今手を挙げてくれた人は僕の質問に正直に答えてくれたね。ってことは全員めっちゃ素直な性格だね!本当に意地っ張りな人だったら手を挙げないからね(笑)」って。ちなみに、あなたはどうですか?自分のことを頑固で意地っ張りだなって思いますか?そう思う人にはぜひ伝えたい。長文の記事をここまで読んでくれている人はむしろ相当素直で柔軟な考えの持ち主だと思いますよ!毎月読んでいただきありがとうございます!

こういう風に自分の性格ひとつとっても私たちは自分自身のことを思い込みにより誤解していることがあるのだと思います。その原因はこれまで生きてきた中で他人、もしくは自分によって貼られてきた「レッテル」にあります。例えば子供の頃に「キミって頑固だね」なんてことを誰かから言われると、「あぁ自分は頑固な性格なんだ」って自分自身を決めつけてしまうのです。性格以外も全部一緒です。「数学は向いてない」とかそういうのって、何となく自分ってそういうもんだって決めつけている節があるのではないでしょうか。

そして、そういう思い込みによって人は自分の未来まで決めつけてしまいがちです。「僕は〇〇だから、きっと〇〇はできないだろうな」という具合に自分の可能性を自分で否定してしまうのですね。ですから、大事なことはまず自分が思い込みによって縛られていることを自覚すること、そして生まれてから今までの間に貼られてきたレッテルを1つずつ取り除いていくことです。自分の可能性を否定するのも、広げるのも結局は自分の考え方次第だということを忘れないでくださいね!