自分との約束を入れる

こんにちは。早くも夏日となる日が出てきて、「暖かい」というより「暑い」と感じる日が多くなってきました。昨年も尋常ではない猛暑でしたが、今年も暑さに十分な警戒が必要なようです。水分補給や十分な休息など今から意識して習慣にしていきましょう。

今回は休息のとり方についてお話ししたいと思います。現代の日本人はとにかく忙しく、日本人の平均睡眠時間は先進国の中で最下位だと言われています。最近は睡眠や休息の大切さについて語っている本や番組なども増えてきましたが、まだまだ「長く寝るのは時間がもったいない」という意識がある人も多いのではないでしょうか?

SNSやゲーム、Youtubeなど、時間を問わず楽しめるコンテンツが世の中にはあふれていて、ついつい夜更かしをしてしまう、1分でも待ち時間があったらスマホを開いてしまう、ということもあるでしょう。もちろんそれ全部が悪いというわけではないですが、“暇”つぶしのはずのものが本来やらなければならないことに取り組む時間をつぶしてしまうというのは本末転倒です。そうして気づけばやらなければならないことの期限が迫っていて、慌てて取り組むことになってしまったりするのです。

そうならないようにしたければどうするのか?やはり予定を紙に書き出して目に見える形にするのが一番です。目標達成プログラムの話の時にも目標から逆算した計画を立てることが大切、という話は出てきますが、そこまで長期間の話じゃない、例えば今日の午後に何をするのか?というごく短い予定も書きだしてみることが肝要です。書き出してみることで「あれ、思っていたよりやることが多くて終わりそうにないぞ」ということがわかったり、取り組もうと思っていたことに準備が必要だということに気づけたりするのです。

予定を立てる時に見落としてしまいがちなのが「余裕をもつこと」です。特に予定を立て慣れていない人は細かく予定を立てすぎて、いわゆるギチギチの余裕がないスケジュールになってしまうことも多いです。そうすると、その中の1つがうまくいかないだけで他の全てのスケジュールがドミノ倒しになってしまい、「こんなはずじゃなかったのに」と頭を抱えてしまうということもあるでしょう。

そこでオススメなのが、「自分との予定」をスケジュールの中に入れることです。休憩時間と似ていますが、少し違うのが「人と合わない、やり取りをしない」ということです。ある友だちと遊ぶ時間の最中に他の人とランチの約束をしたりしないように、その時間は“自分”とだけで予定を過ごすということです。いわゆる一人時間、というものですね。

どんなに仲の良い家族や友人とでも、ずっと人と一緒にいると少なからず疲れがたまります。SNSのやり取りであっても同じで、要はずっと脳みそが働いているということですから、いわゆる「精神的に疲れる」という状態になるわけです。自分との予定を立てることはそういった疲れがたまる状況から計画的に離れることで、自分の心を休ませることになります。

一人時間中は、ぼーっとしてみたり、趣味(できるだけアナログなもの)に没頭してみたり、他の人やタスクについて考えないようにします。難しいように思うかもしれませんが、やってみるとふっと肩の力が抜けることに気づくと思います。やるべきことをどうしても考えてしまう、という人は自分との約束の予定の後に「○○について考える」「××に連絡する」とさっとメモをしておくといいでしょう。考えを紙に移しておくことで、心からは安心してその心配事を消すことができます。時には前後の予定の割を食って、予定していた自分時間がなくなってしまうこともあるかもしれませんが、それはそれで「ギリギリの時間で行動するストレスから解放してくれる時間」になります。

月並みなたとえですが、糸であってもゴムであっても、引っ張られて緊張尽くしでいるといつかプチンと切れてしまいます。適度に引っ張る力を弱めて弛ませることが大切なように、人間の心も休息を取らないといつか無理がきてしまいます。自分を一番大切にできるのは、自分だけです。大切でかけがえのない自分自身を大切にしてくださいね。