こんにちは!スタッフの南です。今年も残暑が厳しかったですが、9月のお彼岸を越えてからは明らかに過ごしやすくなりましたね。昨今は春や秋の過ごしやすい期間がどんどん短くなっておりもどかしいですが、これからの秋本番を満喫したいですね。
先日、お付き合いのある方のメールマガジンの記事で気になる内容のものがあったので、それについて共有したいと思います。
それは、日本財団が17歳~19歳の男女を対象に継続的に行っている18歳意識調査のひとつです。2022年に発表された「国や社会に対する意識」というテーマの調査は、日本国内だけでなく、アメリカや中国など海外の5か国も合わせた計6か国の若者を対象に行われました。
その中で、「自分を大人だと思う」という項目に対して「はい」と答えた割合が示されています。割合が最も高かったのはイギリスの85.9%で、アメリカが85.7%と続きます。それでは日本はどのくらいの割合だったでしょうか?
日本は6か国中、最下位の27.3%だったのです。5位の韓国でも46.7%なので、日本は明らかにほかの国より低い割合だということが分かります。
これ以外にも、「自分は責任ある社会の一員だと思う」などほかの項目でも日本は軒並み最下位という結果でした。
この調査の対象は18歳、日本では高校3年生から大学1年生にあたりますが、法律上はすでに成人である年齢です。本来であれば「大人」である自覚を持ってしかるべきですし、海外の同年代と比べて能力的に不足しているわけでもないと思います。
高校生年代の若者が「大人」だと思うかどうかは、彼ら自身の自覚の問題というより、私たち大人がどのように彼らを見なしているのかということが重要な気がします。悪気なく無意識に「高校生はまだ子供だ」と思って接していれば、彼らも悪気なく自立心を持たないまま成長してしまうということもあると思います。
改めて、私たち学習塾の役割は、子どもたちの学力向上を目指す中で、勉強を通じて内面の成長も促すことにあると思いました。
教室でもよく話しますが、高校入試、大学入試はあくまでも通過点。学校や塾の先生の手から離れたときに、いかに自立して社会の中で活躍していけるかが大事だと考えています。
しかし、自立を促すのは一朝一夕で成しえるものではありません。定期テストに向けた勉強や、受験勉強を通じて、支えてくれている人への感謝の気持ちを養ったり、自分で目標を設定する力を身につけたり、少しずつ成長をしていくものです。
これからも、「学力向上」と「人間的な成長」という2つの柱を教育の軸として、しっかり生徒の皆さんのサポートしていきたいと思っております!