心身の休養を大切に

こんにちは、大久保です。
早くも汗ばむ陽気の日が続き、今年も早めの熱中症対策が必要になってきましたね。
あっという間に1学期の終わりが見えてきましたが、この時期は厳しい気候の変化で疲れが出やすい時期でもありますね。
今回は「睡眠の質とパフォーマンスの関係」についてお話ししたいと思います。

突然ですが、皆さんは「良い睡眠」を取れていますか?
「寝ている時間」はもちろん大切ですが、それ以上に「どれだけ深く休めているか」という「睡眠の質」が、学習や活動などの日常のパフォーマンスに大きな影響を与えています。

最近は本屋さんに行くと、どのようにすれば睡眠の質を上げられるか、といった「睡眠法」について書かれた本が数多く並んでいますよね。
ご存じの人も多いと思いますが、大企業の経営者やトップアスリートをはじめとした世界を舞台に活躍する人々は、この「質の良い睡眠」を非常に重要視しています。たとえば、基本的に毎日10時間以上睡眠をとるなど睡眠を徹底的に管理したり。試合の前後にはリラックスできる環境を整え、決まった時間に眠るよう習慣化していたり。ハードなスケジュールをこなしながら常に高いパフォーマンスを発揮できるのは、こうした睡眠へのこだわりがあることも大事な要因と言えるでしょう。

また、特に注意したいのが「夜遅くまで起きていること」の影響です。夜遅くになればなるほど、人はネガティブな思考に陥りやすくなります。「どうせ自分には無理かも」「なんでこんなこともできないんだろう」といった気持ちが湧いてくるのは、脳も心も疲れている証拠です。
実際、脳は睡眠中に感情や記憶の整理を行っているため、眠ることで精神的な疲れもリセットされていきます。
逆に言えば、睡眠不足が続くと、気持ちが沈んだり、集中力が低下したりすることにもつながります。

さらに、最近では「寝つきが悪い」という悩みを持つ人も増えています。
スマホやパソコンを長時間見ていることが原因になることもありますが、実はもう一つ、運動不足も大きな要因の一つです。
現代の生活はどうしても座って過ごす時間が長くなりがちで、体を動かす機会が少ないと、自然な疲れが得られず、結果的に眠りにくくなるという悪循環に陥りやすいのです。
そんな時は、よく言われることですが、寝る前に軽いストレッチや体操をする習慣をつけてみましょう。血流がよくなり、リラックス効果も高まって、スムーズに眠りにつきやすくなります。

今回は睡眠のことについてお話ししましたが、内容的には特別なことではなく、聞いたことがあるという人も多いかと思います。
しかし、教室でも良く話していますが、「知っていること」と「できていること」の間には大きな差があります。
トップアスリート程こだわる必要はありませんが、知っていることを一つ一つできることに変えていけば、少しずつ自分も変わっていけるものです。